SKYRIM The Reponse 第0話「The peace by representatives」
少し話をしよう。一連の事の始まり、そう一番最初の始まりの年だ。
第四紀201年 エルダースクロールの予言にあった破壊の神アルドゥインの復活が現実のものとなり、ドラゴンの姿で現れて、スカイリムの街や村を破壊し始めた。
古くからノルドに伝わる神話の存在、ドラゴンボーンの登場を待たれるが、その姿を現すことは無かった。
そして、復活したと思われたアルドゥインもまた最初に目撃されて以来、姿を潜めるのであった。
ドラゴンと言う存在を忘れて、神話を忘れて、世界が終わる事を忘れて、人は争いを続ける。
上級王トリグがウルフリックに殺された事を発端に、帝国からの独立派と帝国派による内戦が勃発。
開戦当初にストームクローク側はホワイトランを強襲し、その周辺を占拠する。
これに対して帝国はホワイトラン西側より大規模な部隊を派遣し、ホワイトランの奪還を目指した。
帝国とストームクロークはスカイリムの中心地であるホワイトランを巡り、大規模な戦闘が発生する。
後に語られる「ホワイトラン戦争」である。
「ホワイトラン戦争」では、帝国、ストームクロークともに多数の戦死者を出すことになり、痛み分けに終わる。
両陣営は軍を維持できなくなり、撤退するとこになる。ホワイトランは暫定ながらも中立を守り通す事になった。
アルドメリ自治領との戦争、ハンマーフェル、ブラックマーシュの独立化、白金協定によって、今だに弱体化を隠せない帝国と、先の戦争と内戦が長引いたことで物資的にも人員的にも、疲弊し始めたストームクロークの両陣営は、お互いに体勢を整える時間を必要とした為に、とある協定を結ぶ。
こうして、両陣営の戦争は、「パックス・デリゲーター」または『The peace by representatives』とも呼ばれる、軍人や傭兵による代表者を選定した代理戦争へと移り変わっていく。
第四紀204年まで「パックス・デリゲーター」による代理戦争は両陣営間で戦闘をすることなく、一時的な平和をスカイリムにもたらした。
パックスで始めた両陣営間による初の直接的な代理戦争。それが始まりだった。